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マジックダムMD-01の廉価版MD-Bタイプの販売を開始しました。(※8,000円/m~。詳細はページの後半をご覧ください。)
マジックダム(Magic Dam)MD-01は、水圧で地面に固定され、水位の上昇とともに立ち上がる浸水防止立体シートです。
※マジックダムは、国内では弊社のみが取り扱っております。
(納入実績:福島県庁,工場、福祉施設、レジャー施設、個人宅等)
日本では、毎年、全国のどこかで大雨による河川の氾濫などにより、個人の住宅や資産、公共施設などに損害を与え、時には人命を奪う「水害」が起こっています。
全国にある1,741市区町村(平成30年末)のうち、平成21年から30年までの10年間に一度も河川の氾濫などによる水害が起きていないのは、わずか48市区町村(2.8%)に過ぎません。残り1,693市区町村(97.2%)では10年間に1回以上の水害が起きており、さらに半数以上の980市区町村(56.6%)では、10年間に10回以上の水害が発生しています(図参照)。水害どこでも起こりうる災害となっています。
近年、時間雨量50mmを上回る短時間降雨の発生件数が増加し、総雨量1,000mm以上の雨も頻発するなど、雨の降り方が局地化・集中化・激甚化しています。 令和元年の水害被害額は、全国で約2兆1,500億円となり、統計開始以来最大となりました。 床上浸水は27,792棟、床下浸水は50,414棟、また、浸水した事業所は7,175件、被害額は180,552百万円で、1事業所当たり平均2,520万円となっています。特に事業所や病院等は、浸水した設備機器によっては数億円の被害となる場合もあります。
現在、豪雨や河川の決壊等による浸水から建物や敷地を守る手段としては、土砂を入れた重たい土のうを積み上げる方法が一般的ですが、大変な労力が必要なことや作業に時間がかかることが課題となっています。
また、水を吸って膨らむ土のうもありますが、比重が水とほぼ同じであるため、水に浸かると浮いてしまうことがあります。金属製の遮水版であれば、浸水を防止できますが、設置場所が限定され、広範囲の浸水は防げません。
このような課題を解決する商品が、マジックダム(Magic Dam)MD-01です。
マジックダムMD-01の本体シートは、ポリエステル製のメッシュ生地を2枚のポリ塩化ビニル(PVC)シートで挟んだ完全防水構造。上下のシートの間をつなぐパーテーション生地が、開き角度を約27度で固定するため、立ち上がったシートがそのまま頑丈な壁となり、水の圧力に耐えることができます。
また、シートが開いた際の最大の高さと奥行きの比率が1対4と下部シートの面積が十分に広いため、上からかかる水圧によってシートが地面に固定されます。さらに、下面のウレタン製の3本のラインが滑りを防止するとともに、端のメッシュの袋に入った金属プレートの重りによって、隙間からの水の浸入を防ぎます。上部の端には、ウレタン製の浮きが取り付けられており、水位の上昇に従ってシート端も上昇し、上からの水の乗り越えも防ぎます。
マジックダムは、前面より水が浸入してくると上部のシートが水に浮く形で自然に開き、約27度まで開くと固定されます。これは、パーテーションシートが上下のシートをつないでいるためで、鋭角に固定された上部のシートが流れてくる水の力を抑え込む形になります。
下部シートは、シートの高さに比例した十分な面積を確保することで、上に乗った水の水圧により接地面に押し付けられます。そのため土のう等を使わなくてもシートが接地面に固定され、水が流入してきても、浸水を防ぐことができます。
シート上部のウレタンフォーム製のフロート(浮き)により、水位の上昇に従ってシート上部も上昇するため、上から水が漏れ出す心配がありません。
シート下部の端には、重りとしてメッシュ内に金属板が入っており、地面と密着するため、水流による下部シートの浮き上がりを防止して、下から水が浸入するのを防ぎます。
シートの下部にはウレタン素材の3本のラインが長辺方向に取り付けられ、本体の滑りや下からの浸水を防ぎます。
シートの両端は、二枚のシートの間に面ファスナーが縫い付けてあり、同じサイズのマジックダムと、端を挟み込む形でしっかりと連結できます。マジックダムを複数枚用意することで、道幅や建物の大きさに合わせて必要な長さのダムにすることができます(※1枚の長さは5Mまたは10М)
シートはカーブさせたり、直角に折り曲げて設置できるため、建物や敷地などの形状に沿った設置が可能です。また、このような曲線型のシートも可能です。
道路等を土のうでせき止めた場合は、車両の通行ができません。しかし、マジックダムは、せき止められた水によって形状を保っているため、その上を車両が乗り越えることができます。そのため、避難車両や救助のための緊急車両等の通行が可能です。
ロール状のシートを伸ばして広げるだけなので、土のう積みに比べて格段に短時間かつ少ない労力で、1~3名ですばやく簡単に設置できます。
オプションのサイドシートをメインシートの両端に取り付けることで、垂直の壁や塀にシートを密着させることができます。
密着部分に土嚢のうを積み上げたり、壁面が滑らかな場合は、両面テープを貼るなどてして隙間を無くすことができます。
MD-Bタイプは、同じサイズのMD-01よりも価格が安くなります。(※高さ30cmで長さ1m当たり8,000円~)
違いは①上部のフロートがやや細い、②シートの下部の止水ラインが無い、③サイドシートが無いです。止水ラインがあっても、なめらかな接地面に両面テープで接着しない限り浸水はありますので、MD-01と大きな違いはありません。
土のう | 給水土のう | チューブ型水のう | マジックダム | |
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概 要 | 袋に土砂を詰めて作るもの |
高分子吸水ポリマーが水を吸って膨らむもの | 巨大なチューブに水を注入するもの | 特殊形状のシートを広げるもの |
長 所 | 隙間なく積み上げれば安定して浸水を防ぐことができる | 吸水により短時間で作成できる | 長い距離を少人数で敷設できる | 長い距離を少人数かつ短時間で敷設できる。本体以外に必要なものがない |
短 所 | 作業に人手と時間がかかる。持ち運びが重い。距離が長いと特に時間がかかる。 | 吸水させたものを運ぶので重い。4段以上積む場合は、杭打ちが必要。2,3回しか使えない。 | 注水用の大量の水が必要。エンジンポンプ等で水を注入するのに時間がかかる | ある程度のスペース(奥行き約2m)が必要 |
作業時間 | 高さ45cm×長さ10mを2人で4時間10分(土のう作成時間を除く) | 土のう積み時間とほぼ同じ | 高さ45cm×長さ15mを2,3人で約20分 | (水位)高さ70cm×長さ10mを2人で2-3分 |
・日時 : 2021年6月21日
・場所 : 不老川(岡山県備前市)
・川幅 : 約2.5メートル
・製品サイズ : 長さ5m、幅2.8メートル 高さ0.7m
・テスト結果 : 土のう無しで60cmの水位(テスト可能上限水位)に対応
テストした川の水位は、10cm未満です。
川に設置すると地面まで水が溢れ、水位は60cmに達しましたが、マジックダムは動かず水流を食い止めました。
テスト動画(横から)
テスト動画(後ろから)
様々な建物、土地の浸水防止にご活用いただけます。
【これまでの販売実績】工場、スポーツ施設、福祉施設、個人宅等 多数
家屋
事務所
工場
病院
学校・避難所
商店街
農地
道路
河川の土手(越水防止)
高さ40cm (幅1.6m) |
高さ70cm (幅2.8m) |
高さ100cm (幅4.0m) |
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長さ5Мの場合 | 16kg | 28kg | 40kg |
長さ10Мの場合 | 32kg | 56kg | 80kg |
シートの長さと高さは10cm単位で自由にカスタマイズできますのでご希望の長さで御見積いたします。(12M以上は、シートを連結します)
(※ロール状に丸めて収納袋に入れた場合のサイズは、長さ5М、高さ70cmのもので直径50cm、高さ60cm程度になります。)
必要な長さは、以下の計算方法で求めます。スペースは、万が一浸水した場合の排水ポンプの設置及び人の通路のために確保します。出入り口の場合は、左右に土嚢設置用の長さをとります。
製品型番 | MD-01 |
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製品名 | マジックダム |
材質 | PVC、ポリエステル繊維、亜鉛メッキ鋼板 |
サイズ | 長さ5mまたは10m 幅1.2m~4.8m 対応水位 30cm~1.2m |
重量 | 16~80kg (5×1.6mから10×4mの場合) |
色 | オレンジ、黄色 等(カスタマイズ可能) |
無償保証期間 | 1年間 |
推奨交換年数 | 5~7年(※使用状況による) |
個人、法人を問わず、直接ご注文いただけますので、まずは、お見積もりをご依頼ください。建物等の図面をお送りいただければ、設置方法のご提案や必要な長さをお見積りいたします。また、販売代理店のご希望等もお気軽にお問い合わせください。